每个人成长阶段都会有的心照不宣吧
早上 看到完结 然后起身 下载完 就把日文字幕全部打勒出来
其实也是 为了最贴近原著的心情吧
每集中 都会看的想要哭一次 不是说成为诗人才会什么都让你流泪么 但为什么 仅仅是成长嘞一点
很少有治愈的心跳勒 所以 虽然短却很精辟 感觉在风中
被吹 然后 又会滋生出的力量 呼~
彼女と彼女の猫 新海誠
Set.1 「彼女と彼女の部屋」
どこか遠い、知らない場所で、僕は彼女を探していた。
僕が彼女を探しているのは、彼女が僕を探しているからだ。
彼女の匂い。重い鉄の扉、その向こうに。
長い間、ありがとうね。
そんな、こっちこそごめんね。先に出で行く何で。私からルームシェア誘ったのに。
いいってば。私もそれで助かったんだし。一年半か。へへへ、何かあっという間だったね。
ほ、ダル。起きたの。何何。「さようなら」してくれるの。ダル。
あいや、ははは、結局私には懐かなかったな。あ、もう行かなきゃ。
彼氏さんによろしくね。うん。頑張ってね。
知歌も。あんたも長生きしてよ。もうお爺ちゃん何だから。じゃね。
大好きな彼女、僕は彼女の猫だ。
夏の一番熱い日。行っちゃったね。新しい部屋も探さなきゃね。
一緒に暮らしていた彼女の友達が出でいた。僕と彼女の暮らしが始まる。
彼女は、毎朝いつもきちんと決まった時間に起きて、ご飯を用意してくれる。
いつものご馳走。いつも優しい彼女。毛髪をきちんと整えた彼女は、誰よりも綺麗で、背筋を伸ばし。
彼女は朝の光の中へと歩き出す。行ってくるね。
「もしもし、お母さんだけど。」
分かってるって。だからしょうがないでしょう。どこも厳しいんだし。
帰らない。ルームシェアだって言ってたのに、今更一人暮らしする何で、約束が違うんじゃないの。
卒業までもうすぐ何だし。ごめん。お風呂あいたから。
御社を志望した理由としましては、小さい頃から本が好きで、特に絵本の仕事に憧れており。
私は小さい頃から動物が好きで。小さい頃から家が好きで、不動産の仕事に憧れて。
ないよね。頑張ってるんだよ、私。何だかいろいろ分からなくなっちゃった。
彼女の抱えた痛みが、僕の体に伝わる。
彼女の痛みを、僕はどうすることもできない。
次の日、彼女はいつもと同じように、綺麗で、優しく。おはよう、ダル。
僕の大好きな微笑を浮かべていた。彼女は今日も背筋をピント伸ばし、重い扉を開ける。
扉の向こうの不完全で、少し残酷な世界に。
そんな世界を、精一杯好きになろうとしている彼女、僕はそんな彼女がとても好きだ。
Set.2 「彼女と彼女の空」
綺麗だね、ダル。僕に彼女の言葉はわからない。
でもこんな時、僕達はきっと、同じ事を考えている。
ダルがうちに来た時の事、思い出すね。
僕が彼女と出会ったのは、ものすごい夕焼けの日だった。
すごい雨の日だったよね。ただいま。遅い。何やってるの電気も付けずに。
何それ。ほら。猫。可愛いでしょう。あなたの猫ちゃん。
こうして僕は彼女の猫になった。
お母さん、髪結んで。ちょっと待って。あ~もうダル、零しちゃダメよ。
知ってる。黒猫って不吉何だって。は、もうこんな時間。
お母さん、髪。明日ね、時間ないから。行きたくないな、学校。
転校したばっかり何だから、頑張っていかないと置いてくれちゃうわよ。
わかってる。彼女は若く、毛髪も美しい。それなのに心に大きな隙間を抱えている。
どうすれば彼女の隙間を埋められるのか。僕にはわからない。
行ってきます。
ただいま。あ~何。お父さんにもらった奴。あ~。よかった、少しは元気になったみたいだ。
あなたも抱っこする。いい。もう寝る。ずっと家に一人じゃ、寂しいと思ったんだけど。
ねぇ、ダル。私うちくる人この指止まれ。行く行く。私も。
私一人でいいもん。お前もそうでしょう。外の空気は気持ちがいい。
綺麗だ。彼女はこれを僕に見せたかったんだ。やっぱり外がいいんだ。じゃね。
可愛い。そう。うん、可愛い。ねぇ、なれていい。うん。黒くて綺麗、へへへへ。
そうかな。そうだよ。気持ちいい。転校生でしょう、隣のクラスの。うん。
私知歌と言うの。ねぇ、今度遊び行ってもいい。へ。ダメ。ううん、ダメじゃない。
よかった。ごめんね、ダル。それとさ。
僕に彼女の言葉はわからない。でも彼女の考えている事はよくわかる。
お腹空いたね。ありがとう。
お腹空いたね。僕は僕の時間を生きていて、彼女は彼女の時間を生きている。
だから、二つの時間が交差するこの瞬間が、僕には何より大切何だ。
Set.3 「彼女と彼女のまなざし」
うん、ダルも元気だよ。もう大分お爺ちゃんだけど。
私はバイト見つけて、もう一年頑張ろうかなって。
親、全然話してない。え、知歌のとこに電話あったの。母さんから。
ごめんね。変な事言ってたでしょう。
影が長くなった。僕の毛皮が役立つ季節だ。僕は前よりも長く深く眠るようになっていた。
僕が彼女の猫になる前、どこでどうしていたかは覚えていない。
ただ、母の事は覚えている。優しく、暖かく、僕が望むすべてを与えてくれた母。
小さく弱かったの僕を、世界に繋ぎとめってくれていた。
そんな母も兄弟も、いなくなってしまった。
何があったのか、僕はもう覚えていない。僕らは何もかも覚えておくことはできない。
覚えておくのは、本当に大切な事だけだ。
遠くの物は小さくぼんやりと、近くの物ははっきり見える。
思い出も同じだ。昔の事はぼんやり、先の事ははっきり覚えている、はずだった。
近頃は何だが、遠い昔の事をつい先の事のように思い出してしまう。
あ、ごめんごめん。体が、うまく動かない。僕はもう十分に長く生きた。
あの時の母は、いくつだったんだろ。母が生きていたら、何が伝えたい事があったのだろか。
彼女の母のように。私家を出る。一人暮らしする。
いけません。どうして。うちから通いてる学校だってあるじゃない。
一人暮らし何でお金もかかるし。母さんも旦那さんと一緒に暮らせば。
ちょうどいいじゃない。は。社会に出るまでは家にいて。それまでは再婚する気はないから。
母さんは幸せになってよ。あなたの幸せがお母さんの幸せなの。
私のため私のためって、押し付けじゃない。
あなただって、本当は反対何でしょう、お母さんの再婚。
違うってば。
は、何でこうなっちゃうんだろ。私を手放さなきゃ、母さん幸せになれないよ。
でも、私だって、ずっと母さんと、ダルと。
彼女は帰りが遅くなった。そうなったのはつい最近のような気もするし。
ずっと前からのような気もする。温かい暗闇の中、彼女の匂いに包まれて、僕は彼女を待ち続ける。
ただいま。彼女はいつも疲れはてて帰ってくる。
遠くの、知らない町の匂いが広がる。そう言えばここも、初めは知らない匂いがしていた。
じゃ行ってきます。ダルちゃんまで連れてく何で。私の猫だから。
いつでも戻っておいてよ。戻らないって。母さんこそさっさと嫁にいきなよ。
口ばっかり一人前で。知歌ちゃんに迷惑かけないようにね。うん。
閉じまるは気をつけるのよ、女の子二人なんだし。
分かってるって。この子の事、よろしくね、ダルちゃん。
ダルちゃん、よろしくね。これから始まるんだね。そうだよ、私達の新生活。へへへ。
「お母さんです。元気。たまには帰って来なさい。近いんだから今日も心配だねって話しになって。」
「披露宴無理なのかな。残念。じゃさ、二次会別の日にするから、出れる日は教えて。」
知歌。ごめん。今私ダメなんだ。何で私先に進めないんだろう。
もっと大人なら、もっと強ければいいのに。助けて。
彼女の痛みと苦しみが、僕の心臓をわしずかみにした。
僕は知っている。彼女が誰よりも頑張っている事を。僕は彼女の力になりたい。
それなのに、僕はもう彼女に、手が届かない。
Set.4 「彼女と彼の物語」
明るい時間は短くなり、凍てつく寒さが世界をおっていた。
傷ついた彼女は、丸で大きな猫のように眠り続けている。
はい、もしもし、美優、どうしてるの。心配してたんだから。もしもし、美優。
どうしたの、大丈夫。あ。美優、美優。
美優。警、警察。あんた。母さん。美優。へ。
だからお母さん、何かあったに違いないって思っちゃってさ。
何かって。それは何かよ。携帯も繋がらないし。それは。あ。
よしよし、もうお爺ちゃんだからね。きちんと片付けなさい、ダルちゃんがいるんだから。
片付けが苦手な人に言われたくない。旦那さんも大変よね。お父さんって呼んで上げてよ。
今更でしょう。感動して泣いちゃうかも。ふー。でも何だったのかしらね。
きっとダルだよ。またダルちゃんのせいにして。
あそこに飛び乗って、端子コースちゃったとか。それでうちに、偶然ね。ははははは。ははは。
そうか、ダルちゃん私に会いたかったか。あら。そうでもないって。はははは。
あの頃と同じ笑い。ありがとう。心配してくれて。ううん、いいのよ、じゃ安心したし、帰るわね。
二人はもう、大丈夫だ。私も今度戻るから。はははははは。
ダル、寝ちゃったの。ダル。僕は彼女の匂いに包まれながら、これまでで一番の眠りについた。
深く、長い、安らかで、幸せな眠り。
僕はこの音に、強い憧れを持っていた。規則正しく、力強い音。
世界を動かす心臓が、世界を隅々まで力を巡らせる音だ。
僕と彼女の暮らしていた部屋。もう僕の時間は彼女とわじわらなくなってしまったけど。
世界は動き、僕らは巡り続ける。
あ。ダル。だから、きっとまた。
でさ、何でそんなゆっくりドア閉めるのって突っ込まれて。あ、ダルがいた時の癖だって。
あの子、狭いとか入るのは好きだったもんね。うん、そういう時はちょっとしんみりしちゃうけど。
でも元気になってよかった。本当に心配だったんだから。
ありがとう。くよくよしてたらダルが心配しちゃうからね。
もう一年だもんね。あそうだ。就職祝いしなきゃ。のびのびになってたし。
うん、ありがとう、知歌。
季節は春の初めで、その日は雨だった。
柔らかな雨のカーテンの下で、僕は決して思い出せない長い旅の事を考えていた。
長い長い旅の果てに、僕はここに辿りついた。
いろんな事を忘れてしまったけれど、微かに覚えている事がある。
彼女の匂い。地軸が音もなくひっそりと回転して、彼女と僕の体温は世界の中で。
静かに熱を失い続けていた。
僕らの熱が、吐く息が、星を巡るように、
僕も彼女も星を巡り、もう一度出会うために、ここにやってきた。
行こうか、一緒に。
その日、僕は彼女に拾われた。だから僕は、彼女の猫だ。
<ED> 「ソナタ」
風が空をみらいて、次の朝を迎えるように。
重なみ合う二つの思いが、その先へと導いている。
何度も、何度も、目と目は、合わせ。
もう何思った、温もり、だいて扉を開こう。
2016.3.26 あさ <土>
其实也是 为了最贴近原著的心情吧
每集中 都会看的想要哭一次 不是说成为诗人才会什么都让你流泪么 但为什么 仅仅是成长嘞一点
很少有治愈的心跳勒 所以 虽然短却很精辟 感觉在风中
被吹 然后 又会滋生出的力量 呼~
彼女と彼女の猫 新海誠
Set.1 「彼女と彼女の部屋」
どこか遠い、知らない場所で、僕は彼女を探していた。
僕が彼女を探しているのは、彼女が僕を探しているからだ。
彼女の匂い。重い鉄の扉、その向こうに。
長い間、ありがとうね。
そんな、こっちこそごめんね。先に出で行く何で。私からルームシェア誘ったのに。
いいってば。私もそれで助かったんだし。一年半か。へへへ、何かあっという間だったね。
ほ、ダル。起きたの。何何。「さようなら」してくれるの。ダル。
あいや、ははは、結局私には懐かなかったな。あ、もう行かなきゃ。
彼氏さんによろしくね。うん。頑張ってね。
知歌も。あんたも長生きしてよ。もうお爺ちゃん何だから。じゃね。
大好きな彼女、僕は彼女の猫だ。
夏の一番熱い日。行っちゃったね。新しい部屋も探さなきゃね。
一緒に暮らしていた彼女の友達が出でいた。僕と彼女の暮らしが始まる。
彼女は、毎朝いつもきちんと決まった時間に起きて、ご飯を用意してくれる。
いつものご馳走。いつも優しい彼女。毛髪をきちんと整えた彼女は、誰よりも綺麗で、背筋を伸ばし。
彼女は朝の光の中へと歩き出す。行ってくるね。
「もしもし、お母さんだけど。」
分かってるって。だからしょうがないでしょう。どこも厳しいんだし。
帰らない。ルームシェアだって言ってたのに、今更一人暮らしする何で、約束が違うんじゃないの。
卒業までもうすぐ何だし。ごめん。お風呂あいたから。
御社を志望した理由としましては、小さい頃から本が好きで、特に絵本の仕事に憧れており。
私は小さい頃から動物が好きで。小さい頃から家が好きで、不動産の仕事に憧れて。
ないよね。頑張ってるんだよ、私。何だかいろいろ分からなくなっちゃった。
彼女の抱えた痛みが、僕の体に伝わる。
彼女の痛みを、僕はどうすることもできない。
次の日、彼女はいつもと同じように、綺麗で、優しく。おはよう、ダル。
僕の大好きな微笑を浮かべていた。彼女は今日も背筋をピント伸ばし、重い扉を開ける。
扉の向こうの不完全で、少し残酷な世界に。
そんな世界を、精一杯好きになろうとしている彼女、僕はそんな彼女がとても好きだ。
Set.2 「彼女と彼女の空」
綺麗だね、ダル。僕に彼女の言葉はわからない。
でもこんな時、僕達はきっと、同じ事を考えている。
ダルがうちに来た時の事、思い出すね。
僕が彼女と出会ったのは、ものすごい夕焼けの日だった。
すごい雨の日だったよね。ただいま。遅い。何やってるの電気も付けずに。
何それ。ほら。猫。可愛いでしょう。あなたの猫ちゃん。
こうして僕は彼女の猫になった。
お母さん、髪結んで。ちょっと待って。あ~もうダル、零しちゃダメよ。
知ってる。黒猫って不吉何だって。は、もうこんな時間。
お母さん、髪。明日ね、時間ないから。行きたくないな、学校。
転校したばっかり何だから、頑張っていかないと置いてくれちゃうわよ。
わかってる。彼女は若く、毛髪も美しい。それなのに心に大きな隙間を抱えている。
どうすれば彼女の隙間を埋められるのか。僕にはわからない。
行ってきます。
ただいま。あ~何。お父さんにもらった奴。あ~。よかった、少しは元気になったみたいだ。
あなたも抱っこする。いい。もう寝る。ずっと家に一人じゃ、寂しいと思ったんだけど。
ねぇ、ダル。私うちくる人この指止まれ。行く行く。私も。
私一人でいいもん。お前もそうでしょう。外の空気は気持ちがいい。
綺麗だ。彼女はこれを僕に見せたかったんだ。やっぱり外がいいんだ。じゃね。
可愛い。そう。うん、可愛い。ねぇ、なれていい。うん。黒くて綺麗、へへへへ。
そうかな。そうだよ。気持ちいい。転校生でしょう、隣のクラスの。うん。
私知歌と言うの。ねぇ、今度遊び行ってもいい。へ。ダメ。ううん、ダメじゃない。
よかった。ごめんね、ダル。それとさ。
僕に彼女の言葉はわからない。でも彼女の考えている事はよくわかる。
お腹空いたね。ありがとう。
お腹空いたね。僕は僕の時間を生きていて、彼女は彼女の時間を生きている。
だから、二つの時間が交差するこの瞬間が、僕には何より大切何だ。
Set.3 「彼女と彼女のまなざし」
うん、ダルも元気だよ。もう大分お爺ちゃんだけど。
私はバイト見つけて、もう一年頑張ろうかなって。
親、全然話してない。え、知歌のとこに電話あったの。母さんから。
ごめんね。変な事言ってたでしょう。
影が長くなった。僕の毛皮が役立つ季節だ。僕は前よりも長く深く眠るようになっていた。
僕が彼女の猫になる前、どこでどうしていたかは覚えていない。
ただ、母の事は覚えている。優しく、暖かく、僕が望むすべてを与えてくれた母。
小さく弱かったの僕を、世界に繋ぎとめってくれていた。
そんな母も兄弟も、いなくなってしまった。
何があったのか、僕はもう覚えていない。僕らは何もかも覚えておくことはできない。
覚えておくのは、本当に大切な事だけだ。
遠くの物は小さくぼんやりと、近くの物ははっきり見える。
思い出も同じだ。昔の事はぼんやり、先の事ははっきり覚えている、はずだった。
近頃は何だが、遠い昔の事をつい先の事のように思い出してしまう。
あ、ごめんごめん。体が、うまく動かない。僕はもう十分に長く生きた。
あの時の母は、いくつだったんだろ。母が生きていたら、何が伝えたい事があったのだろか。
彼女の母のように。私家を出る。一人暮らしする。
いけません。どうして。うちから通いてる学校だってあるじゃない。
一人暮らし何でお金もかかるし。母さんも旦那さんと一緒に暮らせば。
ちょうどいいじゃない。は。社会に出るまでは家にいて。それまでは再婚する気はないから。
母さんは幸せになってよ。あなたの幸せがお母さんの幸せなの。
私のため私のためって、押し付けじゃない。
あなただって、本当は反対何でしょう、お母さんの再婚。
違うってば。
は、何でこうなっちゃうんだろ。私を手放さなきゃ、母さん幸せになれないよ。
でも、私だって、ずっと母さんと、ダルと。
彼女は帰りが遅くなった。そうなったのはつい最近のような気もするし。
ずっと前からのような気もする。温かい暗闇の中、彼女の匂いに包まれて、僕は彼女を待ち続ける。
ただいま。彼女はいつも疲れはてて帰ってくる。
遠くの、知らない町の匂いが広がる。そう言えばここも、初めは知らない匂いがしていた。
じゃ行ってきます。ダルちゃんまで連れてく何で。私の猫だから。
いつでも戻っておいてよ。戻らないって。母さんこそさっさと嫁にいきなよ。
口ばっかり一人前で。知歌ちゃんに迷惑かけないようにね。うん。
閉じまるは気をつけるのよ、女の子二人なんだし。
分かってるって。この子の事、よろしくね、ダルちゃん。
ダルちゃん、よろしくね。これから始まるんだね。そうだよ、私達の新生活。へへへ。
「お母さんです。元気。たまには帰って来なさい。近いんだから今日も心配だねって話しになって。」
「披露宴無理なのかな。残念。じゃさ、二次会別の日にするから、出れる日は教えて。」
知歌。ごめん。今私ダメなんだ。何で私先に進めないんだろう。
もっと大人なら、もっと強ければいいのに。助けて。
彼女の痛みと苦しみが、僕の心臓をわしずかみにした。
僕は知っている。彼女が誰よりも頑張っている事を。僕は彼女の力になりたい。
それなのに、僕はもう彼女に、手が届かない。
Set.4 「彼女と彼の物語」
明るい時間は短くなり、凍てつく寒さが世界をおっていた。
傷ついた彼女は、丸で大きな猫のように眠り続けている。
はい、もしもし、美優、どうしてるの。心配してたんだから。もしもし、美優。
どうしたの、大丈夫。あ。美優、美優。
美優。警、警察。あんた。母さん。美優。へ。
だからお母さん、何かあったに違いないって思っちゃってさ。
何かって。それは何かよ。携帯も繋がらないし。それは。あ。
よしよし、もうお爺ちゃんだからね。きちんと片付けなさい、ダルちゃんがいるんだから。
片付けが苦手な人に言われたくない。旦那さんも大変よね。お父さんって呼んで上げてよ。
今更でしょう。感動して泣いちゃうかも。ふー。でも何だったのかしらね。
きっとダルだよ。またダルちゃんのせいにして。
あそこに飛び乗って、端子コースちゃったとか。それでうちに、偶然ね。ははははは。ははは。
そうか、ダルちゃん私に会いたかったか。あら。そうでもないって。はははは。
あの頃と同じ笑い。ありがとう。心配してくれて。ううん、いいのよ、じゃ安心したし、帰るわね。
二人はもう、大丈夫だ。私も今度戻るから。はははははは。
ダル、寝ちゃったの。ダル。僕は彼女の匂いに包まれながら、これまでで一番の眠りについた。
深く、長い、安らかで、幸せな眠り。
僕はこの音に、強い憧れを持っていた。規則正しく、力強い音。
世界を動かす心臓が、世界を隅々まで力を巡らせる音だ。
僕と彼女の暮らしていた部屋。もう僕の時間は彼女とわじわらなくなってしまったけど。
世界は動き、僕らは巡り続ける。
あ。ダル。だから、きっとまた。
でさ、何でそんなゆっくりドア閉めるのって突っ込まれて。あ、ダルがいた時の癖だって。
あの子、狭いとか入るのは好きだったもんね。うん、そういう時はちょっとしんみりしちゃうけど。
でも元気になってよかった。本当に心配だったんだから。
ありがとう。くよくよしてたらダルが心配しちゃうからね。
もう一年だもんね。あそうだ。就職祝いしなきゃ。のびのびになってたし。
うん、ありがとう、知歌。
季節は春の初めで、その日は雨だった。
柔らかな雨のカーテンの下で、僕は決して思い出せない長い旅の事を考えていた。
長い長い旅の果てに、僕はここに辿りついた。
いろんな事を忘れてしまったけれど、微かに覚えている事がある。
彼女の匂い。地軸が音もなくひっそりと回転して、彼女と僕の体温は世界の中で。
静かに熱を失い続けていた。
僕らの熱が、吐く息が、星を巡るように、
僕も彼女も星を巡り、もう一度出会うために、ここにやってきた。
行こうか、一緒に。
その日、僕は彼女に拾われた。だから僕は、彼女の猫だ。
<ED> 「ソナタ」
風が空をみらいて、次の朝を迎えるように。
重なみ合う二つの思いが、その先へと導いている。
何度も、何度も、目と目は、合わせ。
もう何思った、温もり、だいて扉を開こう。
2016.3.26 あさ <土>
这篇影评有剧透